こんにちは,きずなあかりです 今回は,2019年,国家総合職の2次記述 No.16の,熱力学,熱機関の問題を ざっとみていきましょう。 熱力学は,毎年傾向が安定していて 機械を専門としていない人もたっくさん選択しています 出題者もそれをしっているのでしょうか 最近は,目新しい,変な問題を入れてきています。 今回も,かっこ3は過去に出題されていません。 これをどれだけ解けたのかで差が付きそうですね。 まずは全体のポイントから。 1。よく見ると,他の問題とは関係なく解ける問題が いくつか見られます。 難しい問題に拘らずにどんどん飛ばして, たくさんの問題を解ければ,点数が上がります。 もし,前の問題の結果が必要でも, 部分点が取れるように解答を書くことも大切ですね。 2。よく見ると有名な証明問題がたくさん出ています。 ポアソンの式とか,マイヤーの式とかですね。 これをちゃんんと用意していたのかどうかです。 準備していれば,確実に解けますからね。 では,問題別に細かく見ていきましょう。 かっこ1です。 定番のサイクルの問題です。 まずはカルノーサイクルです。 ずいぶんと細長い図ですね。 ・・・・・・効率悪そう・・・・ サイクルの問題なので,過去問を用意していればいいわけです。 カルノーサイクルも以前出ていましたよね? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17年くらい前に。 それはさておき,これは基本問題です。 ですので解けなければいけないのですが, かっこcのポアソンの式の証明と, かっこfの成績係数は, 専門外殺しの知識問題でした。 ですので,難易度はこのようにしました。 ただ,かっこfも平成30年の択一に出題されていましたね。 次にかっこ2です。 こちらはディーゼルサイクルですね。 平成26年以来6年ぶりでした。 今度こそ過去問を用意していれば, かっこeまでは解くことができます。 fは難しく,結論を知らないと解きにくいですね。 飛ばすのが無難だったと思います。 でも,平成28年に類題が出ていたのですよ。 というわけで,難易度はこんな感じにしました。 最後にかっこ3です。 まずは前半のa 混合気体の問題は昔は出ていましたが, 昔過ぎるので,知らないですよね。 問題も変な感じで,3までは解けるでしょうが, 4からは困ったのではないかと思います。 よーく単位を見るといいですよ。 4が解けないと5も解けないように見えますが。 実はそんなことはありません。 ですので,この誘導で,かえって問題を難しくしたかもしれません。 bもaが解けないと困るかもしれませんね。 でも,実はaがなくても解ける問題がほとんどです。 もし体積で困った場合には, Vワンの文字を使って部分点を狙うのも一つの手だったかと思います。 難しいのは4ですね。 5,6も過去問にありますが, 用意していなかったと難しかったと思います。 7は部分点稼ぎでもいいでしょうね。 この辺は,平成20年の記述の問題を解いていれば きっと参考になったはずです。 というわけで難易度に行きましょう。 まずは前半。 続いて後半。 欲しい点数によって変わりますが, 問題の並びにこだわらずに, できる限りの点数が取れたかどうかがポイントだと思います。 でも,きっと難しく感じた人も多かったと思いますよ。 記述は,自分が思っている以上に, 他の人もできていないものです。 というわけで,これで解説を終わります。 ご視聴ありがとうございました。