こんにちは。紲星あかりです。 今回は,2019年国家総合職2次記述 No.7の電磁気学・電気工学の問題を ぱぱっと見ていきます。 では,見ていきましょう! … 見なければよかった…。 まずは全体から。 前の年と出題内容が大きく変わりました。 大体変わるときはいつも同じですが, 難化しています。 どうせ「ちょっと難しくしよ!」 って思ったのでしょうが, 大学の先生の「ちょっと」は 東尋坊かトール山かってくらい高い壁なんですよ。 では,問題別に見てみましょう。 まずは(1)の電磁気学です。 3つの問題はお互いに関係ありません。 まずは(a)。 何か面倒そうな積分必須の問題。 答えまでは遠く,いきなり出鼻をくじいてきます。 でも,後に比べればまだまし。 3つの辺は別々に計算するので, 部分点を狙うなら,BC,ABだけでも計算できるといいでしょう。 次に(b)。ここからが問題の電磁波。 11年も出していないのに,なぜいきなり出すのか。 そしてこの問題,15年前の平成16年にも出ているのですよ。 ・・・まあ,その時も阿鼻叫喚。 ・・・その時は,証明問題でしたけれどね。 説明問題なので,分かる範囲で答えるしかありません。 (c)。択一では似たような問題もあったのですが, とても用意していた人はいないですよね。 特に(ii)は何をして良いのか分からない人も多かったのではないでしょうか? 答えだけ書けば良いのかな? それともマクスウェル方程式から導くのかな? うーん。どっちにします? というわけで,難易度はこちらです。 最後の問題,答えを書くだけならB, マクスウェル方程式から導くならCですね。 でも,とりあえず答えを書いちゃえば? 次に(2)(a)です。 ところがこちらは非常に簡単な交流回路の問題。 難しい後に簡単なのを出すって,意地悪じゃないですか? 好物を最後に取っておくタイプですか? どの問題も,回路の基礎問題で,落とせません。 つまり,「如何に早く(1)に見切りを付けるか競争」 それがこの年の問題なのです。 というわけで難易度はこちら。 でも過去の傾向とは全く関係ないですね。 最後に(2)(b)です。 まるで電気機器のパワー系の問題みたいですね。 (i)(ii)は突然のフーリエ級数の問題。 でも,計算方法が問題文に書いてあるのですよ。 (ii)は,(i)ができた人へのボーナス。 (iii)は流れで難しく見えた人もいたでしょう。。 でも…微分値が一定ということは,1次関数ということですよね。 フーリエ級数意味ない。 (iv)も(iii)が解けた人へのボーナスですよね。 思わず何かを疑いたくなるくらいの。 というわけで難易度はこちらです。 全体を通して,正直出題意図の分からない問題が多いです。 難しい問題の後に易しい問題をもってきて, まるで混乱を狙っているようです。 こんな時のポイントは2つ。 1つ。取れる問題を見極められたか。 明らかに問題順と難易度がおかしいのです。 2つ。部分点モードに移項できたか。 自分だけが難しいわけはないのですから, 難しいと思ったら,少しでも点数を稼ぎに行くことですね。 素点も偏差値化されていることを思い出しておきましょう。 以上,この問題はおわりです。 今年は,一昨年のように戻るのか,戻らないのか。 判断が難しいですね。 以上,紲星あかりでした。 ありがとうございました。