こんにちは。紲星あかりです。 今回は,2019年国家総合職2次記述のNo.13 材料力学の問題を ぱぱっと見ていきます。 かっこ1からかっこ4までありますが, 内容は大きく3つに分かれています。 ポイントは2つ。 1つ目。機械プロパーの分野を用意していたか。 この材料力学は,土木の構造力学とかなりの範囲が重なっています。 また,建築の人が作図を避けて選択することも可能です。 可能・・・なはずなのですが, そうはさせじと機械でしか扱わないような範囲ばかりを出してきています。 とっても意地悪ですね。 これをしっかり用意していれば,かなりの高得点が狙えます。 2つ目。計算力を鍛えること。 私が苦手なところですね。 いずれの問題も,数値設定が綺麗なら,択一に出てもおかしくない問題です。 というか出されています。 それをわざわざ面倒にして,遠回りな解法を指定して 途中過程を説明させたのが今回の問題です。 …何の嫌がらせなのでしょうかね。 逆に言えば,特別な数値を設定して解けば, 択一の知識で簡単に正解が得られる問題です。 容易に答え合わせができますので, 本試験では,正解を確認しながら解くことができますね。 これは貴重な問題と言えます。 では,かっこ1,かっこ2から見てみましょう。 まずは,衝撃応力の問題を2問です。 知らなかった人の衝撃も大きかったでしょうが, いずれも有名問題で,解き方を知っていたかどうかが大きい問題です。 実際,かっこ1は平成17年,かっこ2は平成14年の択一でそのまま出題されています。 そんな昔の問題まで解いていた人が凄いですけれどね。 かっこ3はねじれの問題です。 数値設定が面倒で,計算量は多いですが…正直択一レベルで, 知っていればほぼ解ける問題ですね。 選択してくれた方へ下駄を履かせますわ。 トルクが2つありますが, わかりにくければ別々に分けて考えると簡単になります。 最後にかっこ4。 カスティリアノの第2定理を使った, マンモス計算量の問題です。 カスティリアノの定理の計算を 要領よくこなせるかどうかを聞いているわけですが…。 たわみの公式を知っていれば,かっこeの答えは あっという間ですから,本当に面倒なだけの問題でしたね。 以上,全体をざっと見てみました。 難易度をまとめましょう。 まずは前半。 続いて後半。 近年の中でも非常に点数の取りやすい問題だけに, その分野の練習をしていたかどうかがそのまま点数に 反映されそうなセットですね。 とりあえず…古いものも含めて択一の問題を 解いていると結構良い点が取れるような気がしますね …・それも含めて裏をかいてくることも考えられますが。 今回はこんなところで。 それでは,またお会いしましょう