国家II種 試験制度
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試験制度

国家II種には「試験合格」→「省庁採用」 という2つのプロセスがあります。つまり,公務員試験に合格した後, 官庁訪問が別に用意されているのです。ここでは「試験」 について見ていきましょう。

試験は1次試験と2次試験に分かれています。1次試験はマーク式試験で,教養試験と専門試験があります。 2次試験は記述試験と面接試験です。ただし,記述試験は,1次試験と同時に行われます。 採点を2次試験で行うという扱いです。

各試験には足切り点が設定されており,1科目でもこれを下回ると不合格になります。 これを除く合格者は,各試験を偏差値化して,その合計で決まります。 ただし,このとき試験によって決まった比重がかかります。下の表にありますが,国家II種の場合, 専門マーク試験の比率が非常に高くなっています。

建築職は,記述の代わりに製図試験があり,多肢選択と製図の割合が共に2.5である。

1次教養試験

教養試験は,公務員試験で最も特徴的な試験です。公務員試験というと,この教養試験をどのように勉強するのかがポイントになります。 しかし,注意しなければいけないことは,上の表にあるとおり,専門試験と比べると,教養試験の比率は著しく低いということです。 教養試験ばかりに気を遣って,専門試験をおろそかにすると,合格からは遠ざかっていきます。 教養試験は,以下に足を引っ張らない程度にとれるかが問題となるのです。 目標として,平均点を超え,6割程度がとれることでしょう。教養試験は,ある程度とれるようになると,点数が伸びなくなります。 その手前まで勉強しておくことが大切です。

教養試験は科目数が非常に多く,勉強の計画が非常に重要になります。また,その際に,どの科目を重点的に対策するのかを決めることも 大切になります。理系の場合,判断・数的(17問),自然科学(10問)は勉強するとして, 他に何科目勉強するのか,何を勉強するのかという問題になるでしょう。 このとき,英文が得意であれば問題はありませんが,そうでない場合には,人文科学,社会科学から選ぶことになります。

1次専門試験

建築職以外の人にとっては,全体の半分の配点がある最重要試験です(建築の場合は製図と択一が同じ比重になります)。 解答方法はマーク式ですが,問題数などに違いがありますので,職種別にまとめておきました。

工学系は試験では,前半に数学・物理が出題されます。これが工学の基礎と言われているところです。 化学職で9問,他は13問出題があります(物理職にはありませんが,同様の出題があります)。 特に物理は,専門試験にも関係してくるところですので,ここを固めておくことが, 試験を大きく左右します。

専門の問題では,割とパターン問題が多くなっています。そのため,過去問を研究しておくことが ストレートに一番の対策となります。また,科目によって出題数が大きく異なりますので, 重点科目を決めて対策することになります。

2次専門記述試験

ここでは,建築職の製図以外について書いておきます。 2次試験には専門記述試験があります。 しかしこれは,1次試験の中(昼休みの直後)に行われますので, 1次試験合格後に試験があるわけではありません。

内容は,専門に関連した,一般的な作文試験と考えて良いでしょう。 国家I種の専門記述試験と異なり,専門的な内容が問われるわけではありません。

作文で大切なことは,構成です。理系の場合,日本語の文章の書き方自体でも 差がついている可能性があります。 構成とは,どのような順序で何を書いていくのか,ということです。 通常は文章を書く前に簡単に構成を決めてから,それに基づいて書いていきます。 作文では,終始一貫して決めた結論に向かって論述していく必要があります。 言いたいことが箇条書きされているだけでまとまっていなかったり, 途中で言いたいことが変わったり,はたまた論理矛盾を起こしてしまうと 評価が大きく下がってしまいます。 これを防ぐために,あらかじめ構成を決めておくのです。

こうした書き方は,練習していくことで改善していきます。 そこで,事前に数回程度練習をすることが望ましいと言えます。 そして,そのときに誰かに読んで意見をもらうとよりよいでしょう。 その際,(あからさまな事実に反することは別として)内容が正しいか正しくないか, ということではなく,矛盾なく結論に向けて論述できているか,という点が重要になってきます。