東京都庁 技術系試験ガイダンス
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この記述は,2016.11.08までの情報に基づいています。 近年の東京都は頻繁に制度変更がありますので,最新の情報には注意してください。 なお,H.29から,試験日程が5月上旬に変更になっています。

東京都庁・試験制度

東京都の試験制度について簡単にまとめてみます

技術系試験の区分け

東京都の技術系の試験は,以下の3区分に分かれています。

○:1次試験,◎:2次試験,☆:3次試験,赤字は後述

以上が概要です。ただし,従来制度と新制度では,同じ名称の試験でも内容は大きく異なります。以下に詳細を見ていきます。

なお,2つのB試験は同じ日に行われるため併願できませんが,AとBは併願可能です。

一般に,Aは院卒,Bは学部卒程度の試験になっています。なお,この制度変更は,H.27に行われました。

I類B試験(一般)

従来から行われていた試験です。H.26から専門試験に,H.27から教養試験に変更があります。 なお,H.26から3次試験は廃止されました。

専門的な職種(環境検査,造園など)は2次試験が6月です。

H.21以降,大量採用が続いている試験です。それと共に,専門試験の出題数,解答数も減少の一途をたどっています。 とはいえ,教養試験,専門試験がしっかり出されていることを考えると,最も運に左右されず,実力重視の試験になると思われます。 その意味で,個人的には対策をしっかり取れる人には,この試験をお勧めします。

I類B試験-教養試験

I類B試験の教養試験は,様々な問題集などに掲載されています。 東京都なりの傾向はありますが,他の試験種と比べて特別な対策が必要なわけではありません。 いかに,H.28の出題内訳をまとめておきます。

I類B試験-専門試験

I類B試験の専門試験は,記述式になります。従来は7問問題が出題され4題が出題されていましたが,H.26から 出題数,解答数共に減少し,5問出題3問解答となります。また,各問題は2〜4つの小問を含む場合があります。

専門試験の対策

専門職種によって違いはあると思いますが,まずは過去問を準備することが大切です。 1年分は東京都のホームページでダウンロードすることができます。 説明問題は,過去の出題を踏まえて,解答を十分に準備すべきです。説明問題は, その場で考える人は,事前に準備した人にはまず勝てませんので。

I類B試験-論文試験

I類B試験の論文試験はH.25からマイナーチェンジがありました。 簡単な資料が提示され,それを元に政策などを論じる形式となります。

資料が提示されると言う意味では,国家一般職で過去に出題がありますが, 国家一般職と異なり,具体的な政策を論じることになる点で違いがあります。

都庁の論文試験は,技術系の場合,行政系の受験生と比べ,練習が足りていないこともあり, 評価の高いものは少ないのではないかと思われます。 また,サンプルの問題を見る限り,都の政策の知識の有無でかける内容も変わってくると思われます。 そこで,準備としては,

ことが考えられます。

I類B試験(新試験)

土木と建築のみで行われる新制度の試験です。内容に大きな違いがあります。 個人的にお勧めなのは,「公務員試験対策をしていない人」「民間企業経験者」です。 公務員試験対策をしたのであれば,よほど専門に自信がない場合を除いては, こちらの試験は避けた方がよいと思います。運に左右されるからです。 逆に,運に頼るしかない状況なら,こちらの試験の方がいいでしょう。 おそらく,公務員試験対策を全くしていない,民間企業志望者などを狙っているものと思われます。 また,民間企業経験者,特に土建関連の企業から転職を考えている人には, 非常に有利な試験かもしれません。特に3次試験のF&Wでは,学生との差は大きいのではないかと思います。

1次試験で作成したプレゼンテーションシートを元に,2次試験でプレゼンを行います。

F&W=フィールドワーク&ワークショップ試験:現場に行き,複数の受験者が共同で企画作業を行い, 実際に提案などをします。

I類B試験-教養試験

この試験では,教養試験が足きりのみなのか,それとも点数化されるのかはわかりません。 しかし,足きりのみという前提でお話をすれば,倍率次第とはいえ,勉強しすぎてもしかたのないところだと思います。 とはいえ,知識問題がないということは,理系にとっては点数が稼ぎやすいと言うことでもあります。 しっかりと知能分野で点数を稼ぐことが何より大切です。重点的に対策したいですね。

工学の基礎は,他の試験と内容が異なります。H.26の内訳では, 「OR」「行列」「周期表」「技術史」の4問が出題されました。 最初の2問は,他試験の工学の基礎と同内容と言ってもよいでしょう。 「周期表」は単純知識だけに難しく,「技術史」も難しいのですが, 総合職試験の問題も参考になるかもしれません。

I類B試験-プレゼンテーション試験

既に行われている行政の新試験の問題が参考になります。 非常に抽象的なデータを元に自由にプレゼンテーションを作成することになります。

I類B試験-F&W試験

行政職では「グループワーク」ということで,ほとんど集団討論に近い試験のようでした。 しかし,今回の試験では,「実際に現場に行って」というのが大きな特徴となります。 内容としては,集団討論と変わらないのではないかと思います。 ただ,学生と社会人経験者では,「現場」の仕事内容に対するリアリティーに大きな差があるのは 当然のことで,そのため,意見の方向性も全く違ってくるのではないかと思います。 (たとえば,「学生」がひねり出した答えであっても,実際の現場感覚では論外だったりすることは, 往々にしてあることです。これは当然のことです)。 その意味で,社会人経験者,特に現場を知っている人にとっては,有利だと考えられます。 学生の場合,大学の現場見学や,各地の現場見学会に積極的に参加しておくことが, 有利に働く可能性があると思います。

近年の合否状況

土木職についてまとめてみました。平成27年度以前は,1次試験でやや多めに人数を絞っていました。 平成28年度の筆記試験の倍率が低かったため,驚きましたが,最終合格数が例年の倍近くでしたので, 1次試験後に,大量採用することが決まったのでしょう。2次試験受験者数は,来年の試験前に 講評されると思われます。